“CHiPs”の世界観

子供から大人まで楽しめるCHiPsの世界

カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール(California Highway Patrol、略称CHP)の白バイ警官ジョンとパンチの活躍を描いたドラマである「CHiPs」(ちなみに「CHiPs」というのは「California Highway Patrol 」を短く縮めた愛称です)。
世界100ヶ国で放送され、今なお全世界に根強いファンを持つこの番組を制作したプロデューサーのリック・ロズナーは、ロサンゼルス郡保安局の保安官代理(緊急時に保安官の権限を行使できる人)をしていた経験があり、ある日のパトロール中、コーヒー休憩時に見た二人の若い白バイ警官から、番組の着想を得たそうです(英語版wikipediaより)。

こんな二人だったかは定かではない。

さらに日本語版のwikipediaによると、「 警察の広報担当官をしていたことのあるリック・ロズナー(Rick Rosner)は現実の警察とドラマの中の警察のイメージのギャップに違和感を覚え、暴力シーンや銃撃戦を排した明るい警察のドラマ作りを目指した」とあります。

確かに「CHiPs」は警察モノのドラマにも関わらず、銃撃シーンが全く出てこず、主役の二人が銃を抜く、というシーンもシリーズ中で一回もありません。ベッドシーン等のお色気シーンもないので、安心して子供に見せられる番組といえます。かといってこの番組が子供向けなのかというと決してそうではなく、大人もしっかり楽しめる、まさに全年齢向けの貴重なドラマと言えるでしょう。そんな 「CHiPs」の世界を作っているのは、「笑い」「人情」「アクション」の三本柱だと私は思います。

「笑い」

大きな笑いから小さな笑いまで、毎回なにかしら笑えるシーンのある「CHiPs」に流れているのは、とにかく明るい世界観。毎回必ず、「あ~楽しかった!」と笑顔になれる、なんというか、見終わった後に心が元気になるドラマといいましょうか。ポジティブな、明るい気持ちになれるドラマだと思います。

だいたいラストはみんなの笑顔のシーンで締めくくられるので、「あー楽しかった!」で終われるんですよね。

「人情」

 連続ドラマにありがちな、登場人物同士がもめたり、ギスギスした関係になる、なんてことがこの「CHiPs」には一切ないのも、安心して見ていられる理由の一つ。登場人物全体が、一つの大きな家族のような感じがします。そして他者への思いやりや優しさというものがドラマの根底に流れているので、子供にとっては「守られている」と感じられるし、大人にとってもそれは癒しとなる、と感じます。

弱者に対する視線がどこまでも優しいのもCHiPsの魅力だと思います。

「アクション」

銃撃戦は出てこないけど、毎回のように出てくるクラッシュ・シーンなどのアクション・シーンはとにかく派手!よくもまあこんなに惜しげもなく、と思うほど毎回のように車を壊す、壊す(笑)。そしてCGがまだ使われていないこの時代の爆破シーンの、本物の爆発の迫力といったら!爆風や火薬の匂いが画面のこちら側まで伝わってきそうな勢い。

爆風で吹き飛ばされる二人。マジでヤバイ。

ハイウェイを走る70年代マッスルカーたちも魅力的ですが、やはり何よりも、ジョンやパンチの乗るバイク、カワサキZ1000(ポリス仕様)が最高にカッコイイ!!

個人的に、シーズン1のバイクが一番好きです。

私はバイクにも乗らないし、そんなに詳しくもないんですけど、こういうのネイキッド系っていうんですか?あんまりゴテゴテ覆われてないこのデザインのバイクが大好きです!カッコいい!

唸りをあげるkawasakiのエンジン音がまたいいですよね!!

そしてそれらの三本柱に加えてなによりも、登場人物それぞれが役柄にぴったりハマった、魅力あふれるキャラクターであることも、人気の理由であると思います。特に主役のジョンとパンチのコンビは、この二人以外あり得ない!というほどぴったりハマっていて、お互いがお互いを輝かせているような、最高のコンビだと私は思います。

と、そんな大人から子供までみんなが楽しめるCHiPsの世界。一度見たら、あなたも虜になること間違いなしですよ(^^)